2022/06/23

VLAN

 VLAN( Virtual LAN )は、物理的な接続をグループ化し、論理的なサブネットを構成する技術。一つのグループは論理的に分割され、L2スイッチ上でLANセグメント(ブロードキャストドメイン)を分割することができる。VLAN機能はIEEE802.1Qで規定され、ポートベースVLANとタグVLANがある

ポートベースVLAN

スイッチングハブの各ポートに、グループを一意に識別するVLAN IDを割り当てる方式。VLAN機能を備えたスイッチングハブのすべてのポートは、デフォルトでVLAN IDが「0x1」のVLANに属する。VLAN IDが「0x1」のVLANをデフォルトVLANと呼ぶ

タグVLAN

VLANが異なる複数の論理リンクを、1本の物理リンクに集約する技術(IEEE802.1Q)。
以下は、タグVLANを用いない場合と用いた場合の例

タグVLANを使用しない場合

タグVLANを使用した場合

上段はポートベースVLANの構成、VLANごとに物理リンクが必要。下段はタグVLANの構成、物理リンクは1本。どちらの構成も論理的な構成は同じ
論理リンクの識別には、「タグ」と呼ぶ4オクテットのデータが挿入された「タグフレーム」を用いる。

VLANタグフレームのフォーマット

タグフレームを送受信するポートを「タグポート」という。タグポートからの送信時にタグが挿入され、受信側のタグポートでタグが除去される。
イーサネットフレームは最大1,518オクテットのため、VLANタグにより最大1,522バイトになる。

下表は、タグ制御識別子の内容
領域 ビット数 内容
優先度 3 VLAN IDが「0」であるとき、「優先度タグ付きフレーム」として扱われ、この領域が解釈される
DEI(Drop Eligible Indicator) 1 「1」であるとき、輻輳時に優先的に破棄してもよいフレームとなる
VLAN ID 12 VLANを識別する番号。「1」~「4095」までを使用する。「0」は「優先度タグ付きフレーム」

認証VLAN

IEEE802.1Xに準拠した、レイヤ2スイッチや無線LANアクセスポイントは、ポートやアソシエーションに割り当てるVLANを認証サーバから受け取り、動的に切り替える機能を備える。これにより、接続したPCを許可されたネットワークにだけ接続させることができる。

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