2006年発行の「ウェブ進化論」を読み返す。
このような本を書ける著者は本当にすごいと思う。どうしたら一つの事柄をこんなに多面から見ることができ、凡人にわかりやすく明快な文章で説明してくれるのか。
この本の予見どおり、その後生み出された膨大な量のコンテンツの有用性は2013年にビッグデータとして見聞きすることとなるし、2020年現在、当時あちら側にあった様々なツールが日常に浸透し、無視できない生活の一部となっている。
テクノロジーは進化し続けるが、2013年の新型インフルエンザも、2020年現在終息の見えない新型コロナウイルスも、感染拡大を防止できずに事は起きてしまう。
未来を予見できるほどのビッグデータとテクノロジー、それを活かす人の力で未知の脅威に対策の取れる世の中になって欲しいと願う。
今9歳の息子は、通信インフラ水準世界一、あらゆる表現ツールとさまざまな分野の学習環境までもコストなく手に入れることができる環境下で、これからどんなリテラシーを身に付けていくだろう。
私はネット世代とは言えない年代だが、価値観を共有できるようにはしておきたい。
この本の総表現社会の方程式の説明を読んでいる時に、ベンホーガンの「Five Lessons」5章目で、ホーガンがフォローからグリップまでを逆向きに振り返る説明の仕方とシンクロした。
米国の人は骨太な論理で、合理的に消し込んでいくことができる。見習いたい。
記憶しておきたい点
・ネット世界の三大潮流
「インターネット」、「チープ革命」、「オープンソース」
・ネット世界の三大法則
「全体を俯瞰する視点」、「バーチャル経済圏」、「(≒無限大)×(≒ゼロ)=Something、消えて失われていた価値の集積」
・日米の違い
米国は、ネット社会をフロンティアと見定めて新しい秩序を作り出す。
ネットの「あちら側」は米国の独壇場。
Web2.0。
日本は、通信インフラは世界一水準。
モノづくりの強みでネットの「こちら側」のフィジカルな世界で、インターネットと私たちを結びつけるインターフェース部分にイノベーションを求めている。
Web1.0。
・付加価値が順次「あちら側」にシフトしていき、「こちら側」のモノはコモディティ(日用品)になる。
・悪いことをするのは人間でコンピュータではない。(人間が介在しないプロセス)
・売上げを生む仕組みと、利益を生み出す仕組み。(コスト優位の実現)
・情報共有のスピードとパワー。情報自身の淘汰に委ねる思想。
・恐竜の首派とロングテール派。
・ロングテール部分の性質の違い。ロングテール追求。何を並べるか。
・Googleの達成、広告主のロングテール部分(AdWords)と、メディアのロングテール部分(AdSense)をマッチングさせて、Win-Winな関係を築いたこと。
・ロングテールはネット世界でのみ起こる現象。ロングテールの反対概念がリアル世界の「2:8の法則」
・ネットビジネスでも、テクノロジーをベースにしたプラットフォーム事業は成立する。(Amazonの成功)
・ロングテールとWeb2.0は表裏一体。
・ロングテール現象の核心は「参加自由のオープンさと自然淘汰の仕組みをロングテール部分に組み込むと、未知の可能性が大きく顕在化して成長していく」こと。それを技術的に可能にする仕掛けとサービス開発の思想がWeb2.0。
・検索エンジンは能動的なメディア。テレビ、新聞、雑誌らメディアの本質は受動性にある。
・総表現社会=チープ革命×検索エンジン×自動秩序形成システム
・総表現社会を実現するために求められる次のブレークスルーは、受動性を兼ね備えた自動秩序形成システム。
・待っている先は、コンテンツ自由競争が継続する世界。
・検索エンジンは能動的なメディア。テレビ、新聞、雑誌らメディアの本質は受動性にある。
・総表現社会=チープ革命×検索エンジン×自動秩序形成システム
・総表現社会を実現するために求められる次のブレークスルーは、受動性を兼ね備えた自動秩序形成システム。
・待っている先は、コンテンツ自由競争が継続する世界。
・プロフェッショナルを認定する権威は既存メディアからテクノロジーに移行していく。
・総表現社会への難問は、マルチメディア化への対応。
・自分がお金に変換できない情報やアイデアは、溜め込むより無料放出。
・オープンソースの不思議な魅力。(マス・コラボレーション)
・リアル世界では、著作権問題に代表される既存社会との軋轢、コスト構造の壁に阻まれる。
・「全体」を意識せずに行う「個」の知的生産活動の成果を集積し、そこから自動的に「全体」としての価値を創出することができれば可能性は広がる。
・「個」と「全体」のどちらが先でもいい。「全体」が先の好例、ウィキペディア。
・「個」の行為
googleサーチエンジン: リンクを張る。
・オープンソースの不思議な魅力。(マス・コラボレーション)
・リアル世界では、著作権問題に代表される既存社会との軋轢、コスト構造の壁に阻まれる。
・「全体」を意識せずに行う「個」の知的生産活動の成果を集積し、そこから自動的に「全体」としての価値を創出することができれば可能性は広がる。
・「個」と「全体」のどちらが先でもいい。「全体」が先の好例、ウィキペディア。
・「個」の行為
googleサーチエンジン: リンクを張る。
ソーシャル・ブックマーク: ブックマークする。
フォークソノミー: タグ付けする。
ソーシャル・ネットワーキング: 個人情報を公開する。
・市場メカニズムによるネット上の予測市場。予測市場による「未来予測」は機能する。
・「Wisdom of Crowds」。個の分散と、多様性、独立性の担保。
・不特定多数無限大の良質な部分にテクノロジーを組み合わせることで、その混沌をいい方向へ変えていけるはずという思想を、この「力の芽」は内包する。そして、その思想は特に若い世代の共感をグローバルに集めている。思想の精神的支柱になっているのは、オプティミズムと果敢な行動主義である。
・市場メカニズムによるネット上の予測市場。予測市場による「未来予測」は機能する。
・「Wisdom of Crowds」。個の分散と、多様性、独立性の担保。
・不特定多数無限大の良質な部分にテクノロジーを組み合わせることで、その混沌をいい方向へ変えていけるはずという思想を、この「力の芽」は内包する。そして、その思想は特に若い世代の共感をグローバルに集めている。思想の精神的支柱になっているのは、オプティミズムと果敢な行動主義である。
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